看護部長代理 鈴木 顕正

「人を見て、環境をつくる。」
離職を生まない看護部へ
| 職種 | 看護部長代理 |
|---|---|
| 入職経歴 | 証券会社勤務を経て看護師資格を取得し、約25年にわたり急性期病院でオペ室・感染管理などを経験。2023年、新しらおか病院へ入職。多職種連携と働きやすい職場づくり、外国人スタッフとの協働を推進。2025年より看護部長代理に就任。「人を大切にする看護部」を掲げている。 |
「お願いします」から始まるチームづくり

看護部長代理として就任して間もない今、私が何より大切にしているのは“挨拶とお礼”です。「お願いします」「ありがとうございました」──たった一言で現場の空気が変わります。頼む側も頼まれる側も気持ちよく働ける。それが看護の原点です。
困っているスタッフには一緒に現場へ行き、「まずはやってみよう」と背中を押す。挑戦を見守り、できたことを一緒に喜ぶ。そうした小さな積み重ねが、信頼できるチームを育てていくのだと思います。
子育ても、国籍も、すべてを包み込む職場に
この病院には、子育て中のスタッフや海外から来た仲間など、多様な背景を持つ人たちが一緒に働いています。お子さんの発熱で急に休むことになっても、「大丈夫、ゆっくり休んで」と声をかけられる環境を大切にしています。子育て世代が安心して休める環境を守っていくというのを心掛けたいです。
一方、ミャンマー、インドネシア、フィリピン、ベトナム─国境を越えて集まったスタッフも、笑顔と努力で職場を明るくしてくれています。時には患者さまの理解を得るのに時間がかかることもありますが、誠実な対応を重ねるうちに「ありがとう」という言葉が返ってくる。そんな瞬間に、このチームの強さを感じます。

働き方も“ちょうどよく”整える

看護の現場には「サービス残業」や「サービス早入り」がまだ残っているのも事実です。私はそれを変えたいと思っています。始業時間が9時なら、9時に仕事が開始できればいい。早く来る人も遅く来る人も、互いに責め合わない文化をつくることが大切です。
さらに、フレックスとまでは言えませんが柔軟な勤務制度の導入も検討中です。始業時間を1時間ずらすだけで、家庭や生活との両立がぐっと楽になる。まだ考えている段階なのですぐに導入というのは難しいのですが、多様な働き方としてぜひ実現させていきたいです。そんな“ちょうどよい働き方”を実現できる職場が、長く続けられる職場だと考えています。
「人を見る」看護を次の世代へ
精神科・認知症看護は、目に見えない変化を丁寧に拾い上げる仕事です。病気ではなく“人”を看て、その人が少しでも穏やかに過ごせるように寄り添う。日々同じような繰り返しの中にも、笑顔の変化や落ち着いた表情に気づけたとき、それが看護の成果だと感じます。
私は看護部長代理として、スタッフが辞めない、辞めたくならない職場をつくることを使命としています。結婚、出産、子育て、キャリアの転機─どんなステージでも「ここで働き続けたい」と思える環境を整えたいと思っています。

あなたの“手”が、この病院を変えていく

認知症看護は、正解のない世界です。だからこそ、人の力が必要です。精神科の経験がなくここで働くことを不安に思っている方がいるとしたら、私からお伝えできることとしては、「精神科だから、認知症だからということではなく、その人を、個人個人を対象として、この人に対して何ができるのか、何をすることが幸せなんだろうということを考えて対応していけば、自ずと答えは出てくる」のかなということです。
あなたの声かけ、あなたの手の温もりが患者さまの笑顔をつくる。その一瞬一瞬が、看護の本質だと思います。ここでは多職種が連携し、仲間と支え合いながら成長できます。もし少しでも「人を大切にできる看護をしたい」と思うなら、私たちと一緒にこの病院を育てていきませんか。あなたの力を待っています。
