理事長・院長 和田 純一

地域とともに、
心に寄り添う医療を
~認知症医療にかける想い
| 職種 | 理事長・院長 |
|---|---|
| 入職経歴 | 群馬大学医学部卒業後、国立東京第二病院、帝京大学病院救急医療センター勤務を経て、1988年に四谷見附クリニックを開設。2005年、新しらおか病院を開院。地域の認知症医療を支える中核として、職員一人ひとりが自立し、思いやりを持って働ける環境づくりを大切にしている。 |
地域に“認知症医療の灯”をともす

開院から20年。当院は、白岡の地で“認知症医療の専門病院”として歩んできました。開院当時、この地域には認知症を専門に診る医療機関がほとんどありませんでした。患者さんの数は増える一方で、受け皿がない—その現状を変えたいと思ったのが始まりです。
地域に必要とされる医療を、できるだけ身近な場所で届けたい。その想いで新しらおか病院を開設しました。今では、身体合併症を抱える患者さんや、他院で受け入れが難しい方も積極的に受け入れています。“誰かがやらなければならないことを担う”—それが、私たちの役割だと思っています。
黒子として支える、“働きやすい職場づくり”
院長という立場ではありますが、私はなるべく黒子でいたいと思っています。職員がのびのびと力を発揮できる環境を整えることが、私の仕事です。医療はチームで成り立つもの。医師だけが頑張っても決して成り立ちません。看護師、介護士、精神保健福祉士、事務職員—それぞれの専門性を尊重しながら、一人ひとりが「自分の役割を果たしている」と実感できる職場にしたいと思っています。
患者さんのため、そしてご家族や地域の方々のために、さまざまな職種が連携して動く。医療とは日々の“調整の積み重ね”です。職員の皆さんが安心して働けること、それが良質で思いやりのある医療につながると信じています。

無理なく続けられる“やさしい働き方”を
当院では“ワークライフバランス”をとても大切にしています。認知症医療は、体力も気力も必要な仕事。だからこそ、ゆとりを持って働くことが大切です。残業をしているスタッフには「早く帰ってね」と声をかけるようにしています。忙しさの中で疲弊してしまっては、良い医療は提供できません。家庭や自分の時間を大切にしながら働けることが、長く続ける秘訣だと思います。
働く人の人生を大切にする職場でありたい。これは、私自身が若い頃に“無理をしすぎた経験”があるからこそ強く感じることです。仕事に誇りを持ちながら、穏やかに過ごせる—そんな病院でありたいと思っています。
お茶を通して、やわらぐ時間を

実は、私の趣味は茶道なんです。もう35年ほど続けています。コロナ前までは、病院で患者さんと一緒にお茶会を開くこともありました。茶室というほどではありませんが、湯をわかして一服たてるだけで、患者さんの表情がふっとやわらぐんです。お茶の時間は、医療とは少し違う“心の交流”のようなもの。
医療行為ではできない穏やかな関わりが生まれます。またいつか、院内でお茶会を再開したいと思っています。忙しい中にも、こうした“ほっとできる時間”があるのが、うちの病院らしさかもしれません。
認知症は、誰にとっても身近な病気です。80歳を超えると3人に1人が発症すると言われています。これからの時代、認知症に関わる知識や経験は、すべての医療従事者に求められるものです。ここでの経験は、きっと皆さんのキャリアに大きな意味を持つはずです。人生のある時期をこの病院で過ごし、“人と向き合う医療”を学んでもらえたら嬉しいですね。
当院の理念は、「良質かつ思いやりのある医療の提供」「安全性の確保に基づく信頼される医療」「日々の自己向上と全人的医療の実施」。この3つを、職員みんなで体現していけるように。地域に根ざし、人に寄り添う医療を、これからも一緒に育てていきましょう。

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